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専門知識を高める

災害支援には、災害の知識も必要ですが何より普段の専門職としての知識と技術が何より重要です。これまでのJRATによる被災地支援からどんな知識が特に必要か簡単にまとめました。

●環境評価と生活支援

JRAT活動の主要な役割のひとつに「避難所の評価」があります。この避難所の評価では、避難所に来所している住民の特徴を踏まえると共に、避難所の環境に対する助言が求められます。

高齢の方、障がいのある方​、様々な年齢の方が集まる中で避難所で起こりうるリスクや生活のしづらさ、またその解決方法を編み出すには環境調査のスキルが必要です。

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●身体虚弱や深部静脈血栓症などの知識と運動処方

避難所では、活動範囲の制限における生活不活発病、身体虚弱の顕在化と共に深部静脈血栓症などの発症など、様々な身体の問題が発生します。

 

​こうした方に向けた体操の指導や集団でのレクリエーションの企画、啓発などができるように基本的な運動の知識について理解しておくことが必要です。

●地域におけるリハビリテーション資源の理解

被災地支援においては通常のリハビリテーションと同様、被災者の方々、そして地域そのものが「自立」して普段の生活を取り戻せるように支援する事が重要です。そのためには、被災地の地域のリハビリテーション資源を把握し、適材適所に支援業務を引き継ぎ、地域のネットワークを再構築することが必要です。

 

​こうした支援を実践するには、普段から自分たちの存在する地域でのリハビリテーションの資源を、フォーマル、インフォーマル、様々な視点から分析し大局的に俯瞰する目を持つことが重要だと思われます。

●多職種の理解とチームビルディングの理解

被災地の支援においては、全てが平時と異なります。また、支援の段階や時期に応じて様々な職種や立場の方々が支援にあたります。医療福祉の専門職のみならず、行政職、地域の自治会の方、救出活動を行う様々な職種まで・・。

 

​普段から広い視野で様々な仕事、役割を知識として持っておくことは緊急時の相互理解に重要です。また、そういった方々とどのようにチームを作り上げるのかというチームビルディングに関する知識も役に立つと考えます。

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